赤塚不二夫展
こんばんは川上です。
ゴールデンウィークでお休みの間に、
県立美術館で開催中の赤塚不二夫展をみにいきました。
会場内が赤塚キャラクターでいっぱいになっていて、もうそれだけで楽しかったし、わけがわからないとは思うけど子供もそれなりに満足していました。下の娘用にうなぎ犬のよだれかけも買って帰りました。
その時にはいえなかったことがひとつありました。
子供が映像コーナーのアニメに夢中になっている間に、
原画を見れるだけ見てやろうと必死にみていました。
その中で「レッツラゴン」の台詞が心に残りました。
前後がなく1ページだったのでストーリーはよくわかりませんが、
へんてこ科学者みたいなキャラが頭をパカッとあけられ、脳みその代わりに食べ物をいれられています。
まわりのキャラクターが次々にごはんや納豆、調味料をふざけていれているのです。
そのたびに
「地球はしょっぱい!」
「地球はからい!」
とさけんでいます。
でも最終的においしそうな納豆ごはんが頭の中にできあがると、
「日本人でよかった!」
と半分涙を流してさけびます。
子供ならその下品さに、がははと笑うかもしれないし、
生真面目な人なら不謹慎だとくだらなさに愛想をつかすかもしれません。
しかも、読みにくいように紙面が斜めに貼られています。かなりの確立で誰も目を通さない状態です。
私にはそれが逆に気になりました。
だれもが笑い飛ばしたり、目もくれないで見過ごすようなちょっとしたところに、ほんとうのことが隠れている。そんなことを考えさせられました。
ひょっとしたらそれこそがギャグのあり方なのかもしれません。
人生をギャグで生き抜いた赤塚氏。
私にはそんな生き方とうていマネできません。
だからこそ、彼から学べることがあるかもしれません。
世代的にも少し外れていて「シェーッ!」をして写真をとった記憶はありません。
これを気に赤塚作品を読んでみたいと思いました。