お地蔵さん

先日、第2回生活介護こだま作品販売会が開催され

たくさんの方々にご来場いただきました。

お陰様で売り上げの方も前回を大きく上回る金額となり

利用者の皆さんの自信につながりました。

本当にありがとうございます。


私の担当である木工班は

【お地蔵】をキャラクターにした

木工オブジェで勝負。

結果はまずまずといったところでした。


最終の販売に至るまでの道のりが

思いの外、たいへんでした。

第一号は

頭 =直径1,5cmの木球

胴体=桜の枝(径1cm~3cm)

のお地蔵を

土台(径10cm、幅1cmの桜木)

に取り付けたオブジェでした。

しかし、関係者の評判が今ひとつ。

聞く人、聞く人の反応が一律に

半笑い。悲しい結果となりました。


仕切り直しです。

空いた時間に次の6つのポイントを意識しながら試作を作り始めました。

1)利用者の人が見ただけで何をするかがわかる作業

2)作りはじめから、完成までの工程がわかりやすい

3)楽しい作業

4)選択肢を一つでも多く増やす

5)一人一人に合った作業内容

6)売れる作品かどうか


考えながら作っていると、しだいに楽しくなってきました。

しかし、ついつい【?の売れる作品かどうか】のポイントに

意識が集中してしまい

一番大切な

【利用者が楽しく作業に参加できる】

ポイントがおろそかになっていました。

これでは自己満足の世界です。


またまた仕切りなおし。

今度は考えているうちに苦しくなってきました。

とりあえず休憩。


再び、トライ。

すると、全部とはいえませんが

何とか利用者が参加できて、売れそうな作品が完成しました。


一つは、巨木(といっても径20cm、高さの木)

に穴を開けて、そこにお地蔵(木球)を埋め込むようにしました。

これが、なかなか味わい深い!

そこからアイデアが湧き出てきました。

「よし、今度は衣文賭けを布で作ろう!」

「よし!笠も作ろう。」

と裁縫班に協力を求めて作っていきました。

調子よくこのまま完成にこぎつけるぞと思いきや、

一番、大切な顔で壁にぶち当たりました。

いろいろな種類のペンで顔を描くのですが

どれもこれもピンとこないのです。

試行錯誤繰り返しているうちに

「あ!木球だから焼いてみたらどうだろう。」

と突然ひらめきました。

焼きといえばハンダごて。

慎重に・眉毛→目→口→ホクロを入れていきました。

はまりました。これぞ、私が求めていたお地蔵オブジェです。


こんな感じで、こだまお地蔵オブジェが完成しました。

写真アップします。

たくさんのご意見お持ちしております。

                       渡 部


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