美空ひばり

最近、我が家では今流行りの歌謡曲がよく流れています。

中一のお姉ちゃんの影響なのですが

音楽には基本的に興味のない僕には曲名さえもわかっていない状況です。

次々に新らしいアイドル(最近はあまり使わない言葉らしい。)やバンドが登場。

しかも、みんな同じように見えてしまうので

余計にでも訳が分からなくなっています。

「これ、だれの曲?」

「あ、西野カナだよ。いいでしょう。」

「・・・・・・。」

「お父ちゃんにはわからないかなあ?」

「うむむむ。この声はどう考えても浜崎あゆとしか思えないんだけどなあ。」

といった具合に、会話がかみ合いません。


昔みたいに、一人一人の歌手に

その人にしかない独特の特徴があった時代とは

様変わりしてしまいました。

今は視聴者が変化を好まず

安定感のある万人受けした曲調や

ターゲット層となる視聴者に受けるアーティスト像を

研究に研究を重ねてプロジェクトチームが作り上げているような気がします。

簡単に言えば「売れる曲」のための研究です。

なんか、ちょっとさみしい気がします。


ところで、今、僕の一押しの歌手といえば

実は「美空ひばり」です。そう、昭和の歌姫です。


あれはさかのぼること22年前の高校時代。

県民会館で行われたおばの日本舞踊の発表会でバイトをしていた時のこと。

発表する舞踊の一つに、「みだれ髪」をテーマ曲としたものがありました。

初めて聞いたのがその時のリハーサル時。

その曲が流れたその瞬間、心が揺さぶられるような感動を味わったのです。

今でもその時の感動は忘れられません。


しばらくは音楽自体にあまり興味を示さずに

美空ひばりの曲も自分から聞くことはなかったのですが

ここ1~2年で無性に聞きたくなり

[悲しい酒]

[川の流れのように

「お祭りマンボ」

をタイムリーで聞いています。


美空ひばりという歌手に対抗できる人は

2度と現れないような気がします。

とにかくすばらしい歌手です。

本当に僕はそう思います。

視聴者の魂を揺さぶれる歌唱力、

いや彼女の場合、人間力を持ち合わせた歌手とでもいいますでしょうか。

そうそう出現しないと思います。


美空ひばりの曲の中でも

やはり僕の一番好きな曲は「みだれ髪」。

一度聞いてみてください。

本当にすばらしい曲です。


追伸:先日、「みだれ髪」を作詞された星野哲郎さんが亡くなられました。

   心よりご冥福をお祈りいたします。

   素敵な歌をありがとうございました。                       渡 部