2010年がくるなんて

介護請求につかっているソフトがうまくうごかなくなった。

いろいろためしても

わるい個所はみあたらない。

スクリプトがこわれているわけでもないし、

ファイルの修復をかけてもだめだ。

こまったあげくわたしのパソコン師匠に連絡をとり、

事務所をたずね、原因をしらべてもらった。


結論からいうと、

2010年に対応してなかったのが原因だった。

ある設定をするときに、

年号と西暦を変換させることが必要で、

その対応表は手作業でつくってある。

それが2009年分までしかかきこんでなかったのだ。

まさかこんなにこだまがつづくなんて。

そのころになれば、

だれかほかのひとがほかのパソコンで請求事務をやってるだろうと、

たかをくくっていた当時のわたしの認識を現実がうわまわったのだ。


このソフトは、

前述のパソコン師匠にたのんでつくってもらったものだ。

コロコロかわる請求事務の仕様に悪態をつきながら

毎年のようにゴールデンウィークを棒にふって

なんとか対応させてきたことをおもいだす。

そのときの作業中、パソコン師匠が独自の判断で

「どうせこだまは2009年ぐらいまで」

と設定することはかんがえにくい。

おそらくわたしに確認をもとめられたはずだ。

あまりふかくかんがえることをしないわたしは

「2009年くらいで十分ですよ」なんてテキトーな返事をしたのだろう。

確信をもってこたえたのではなく、

無意識のうちに2009年を指定したところがこわい。


こうしてこだまの事業は

わたしのおもわくをこえて

2010年1月分の請求ができるほどつづけられている。

2003年の創設のころなんて、すごくむかしのことだ。

今回のトラブルにこり、

わたしがあたらしく設定したのは何年さきまでか?

(こんどはよーくかんがえて、

数年さきではないにしろ、

そうながい年月でもない、というビミョーな期間とした)。

(吉田 淳)