「収入」と「やりがい」どちらが大事?
先日の朝日新聞に「収入」と「やりがい」どちらが大事?の記事がのっていました。
モニターの意見はほぼ半々にわかれていました。
「収入派」はやりがいを軽視しているわけではなく、現実を見据えると収入を重視せざるをえないと。
「やりがい派」はやりがいが生きる目的と直結すると。
私の場合だと、大学を卒業する時。
女性もやりがい(いきがい)のある仕事について経済的にも自立しなければいけない。
もちろん結婚しても、子供ができてもはたらきつづける!!と意気込んで保育士の道にすすみました。
ところが、結婚はなんとかできたました。
2年目、長男が生まれました。
長男は病弱で、思うように働くことができませんでした。
結局、大きな病気をし長男は障がいをもつことになりました。
私は、7年間でやむなく退職し、夫の実家、松江に帰ることになりました。
それから、長男が小学校4年生になるまで、家で内職をしながら保育園、学校の送り迎えをしてきました。
やっとなんとか自分でバス通学できるようなった頃、知的障がいをもった人達が家から通う無認可の共同作業所にきてもらえないかとのさそいがありました。
不安がいっぱいでしたが働く事にしました。
無認可作業所から、法人化施設へそしてこだま。
牛乳パックの紙すき、陶芸、廃油のせっけんづくりなどたくさん「仲間たち」と活動してきました。
運営的に大変なこともありましたが、思い返せば楽しい事ばかりでした。
こだまではポレポレでお弁当をつっくて配達した時、たくさんのお客さんに「おいしかったよ」といわれとってもうれしかった事。
移動支援で、バスにのったり、電車にのっていろんな所にでかけたりしてこんなに楽しいことさせてもらってと給料もらえるなんて。
経験をしていく中で自分の要求をつたえることができるようになったり、バスに自分の力で乗る事ができるようになったり、笑顔がいっぱいになったり。
車椅子の人、障がいをもった人の事が理解されはじめた事、やさしく言葉をかけてもらえるようになってきた事。
こだまのめざす「街の中でいきいき暮らす」ができるようほんの少しでも手助けになれたこ事。
私にとっては「やりがい、いきがい」と同時に「過分な収入」を得る事がでています。
両方ほしいけれど、だれもがかなえられない。ましてやこの不況の時代。
こだまの利用者の方達、一緒に働く職員の人達に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。