ホタルの光

先日、大東町海潮でホタルを見た。

何百匹、飛んでいたのだろうか?相当数のホタルが川のせせらぎの音とともに

神秘的な光を解き放っていた。

今まで見た中で一番最高の数の光だった。感動した。

ついつい

「うお~。きれいだあ~。」と叫んでしまった。


毎年、この場所にホタルを見に行く。

しかし、僕の中には映画「ホタルの墓」のイメージが強く残っていたため、

妙に悲しい気分の余韻だけが残った。本当はあまり行きたくなかったホタル見学。


今回も6月14日(日)のこだま主催「ホタルを見に行こう」の下見のため

しぶしぶ行ったもの。

だが、今回は違った。あの光はいつもと違う光に見えた。なぜか心がやすらいだ。

楽になった。

悲しいイメージはスーッと消え、僕の心にはやすらぎが帰ってきた。


暗闇の中に無数に光るホタル、ホタル、ホタル。

暗闇が人間の不安と例えるなら、ホタルの光は希望となる。

不安が深ければ深いほど、希望(夢)の光は

僕たちが生きていく上での大切な原動力となる。


僕の中に、また僕の大切な人たちの中に、

より多くのホタルが生まれ、不安の空へと飛んで行けたのなら、

必ず

幸せの道へと導いてくれる、きっと。


僕はそう信じている。

                                           渡 部