ありがたい、嬉しい話。

野津です、皆さんこんばんは。

今日は以前ヘルプに入った時の話をしようと思います。

先日ある利用者の方とのヘルプで、熊野館(八雲にある温泉)へ行かせていただきました。

お休みの日という事で一般のお客さんも多く、とても賑わっていました。

熊野館に行ったのが初めての私はなんだか緊張気味です。

身体を洗ってお風呂に入ると、利用者の方もゆったりしておられます。

大きなお風呂に使ったり、外のお風呂に行ったりととても満足そうです。

お風呂から上がり、着替えの時にとても緊張した出来事が。

それは「金のネックレス、金の腕時計」をした方が私たちを見ていたのです。

声かけをしながら

「何かしたかな・・悪いことしたかな・・・」

とずっと考えていました。

少しおびえていた私、少し早めに利用者の方の着替えも終わり帰ろうとすると、その方が道をあけてくれました。

「すいません、ありがとうございます」

と言いながら通ると、

「頑張ってね。」

肩をたたいて声をかけてくださりました。

「ありがとうございます!」

返事をして二人揃って靴下を履いていると、わざわざ話をしに来られました。

「どこから来たの!?頑張ってるね」

「実は俺も障害者でね、腕の長さが違うのよ。ほら、左腕が短いでしょう。むかし仕事中に腕をつぶされて、右腕はすごい細くて指は2本しか動かないよ。左腕はひじから先が切断。手術してつながってるけど、つねっても火で焼いても何も感じない、指も3本だけしか動かないんよ。俺はこんな身体だから自分たちのような人が居てくれるから助かってるんよ。ホントありがとうね。」

腕を見せてくれ、握手をし、その方の話を聞いていました。

からしたら利用者の方と楽しくお出掛けをさせていただいてありがたいと思っているのに、その方は会ったばかりの私に「ありがとう」と言ってくれます。

本当に心が暖かくなり、心の底から感動しました。

「家の近くまで送ってくよ!」

と声をかけてくださったのですが、「歩くのも活動ですので!」と強がり歩いて帰りました。

熊野館を出発してしばらくすると、

「頑張ってねー!さよならー!」

と外車の窓を開けて手を振ってくれました。

あまりに嬉しい出来事で、こだまに帰ってからすぐに山田さんに報告。

本当にありがたい話、感謝感謝の一日でした。

その方からたくさん元気をもらいました。                      野津