老人介護施設を運営している村上医師の特集番組を見た。
地域に入り込み、地道に地域医療に取り組んでいる考え方に共感できる事が多かった。
その診療風景の中で「日本人の平均寿命は何歳かしってますか?
もし平均寿命まで生きるとしたら後○○年もあるよ、どのように生きたいですか?」
「そうだよね、元気にすごしたいよね、それじゃ、少し食事などにも気をつけていきましょう・・・」
のような患者さんとのやりとりがあった。
後何年、どう生きたいかを聞かれ、そのためには、こうしよう、と言うやりとりが患者には納得いくようだった。
自分ももう長くないと思っているので、
後何年、どう生きるか、そのためにはどうするんだと問いかける。
すでに答えはでているんだけど、改めて確認した。
そしてもう一つ印象に残ったのが、長年お菓子職人をしてきた94歳のおじいさんが、
自宅と老人介護施設のショートステイを使って上手に生活している。
老人介護施設から自宅に帰る日は子供たちや孫たちが集まってお世話している。
そしておじいさんのコメントが
「みんながこんなおじいさんを大事にしてくれる、まだ死ねないよ。」
「みんなにほったらかしにされるようだと、いつ死んでもいいんだけど、みんなが良くしてくれるのでもう少し生きたいね・・・」
自分の周りの人たちには、おじいさんと同じ思いになって欲しいなと思う。
老後を思う山田