にわか主夫奮戦記(3)

 毎年年末の恒例行事になっていたお正月の餅つきが残念ながら実現できませんでした。

おばあさんに準備はするのでやろうと誘っても、大変だよ、とあえなく断られてしまう始末。

そんなわけで今年のお正月のお餅は、スーパーに売ってある仁多の杵つき餅になりました。

家族みんなでするお餅つきは今年の暮れまでお預けです。


 子供たちが出かけるときは必ず由美子先生と出かけていたのに、今年はお父さんとになってしまいました。

ところが、これが大変! それぞれの子供の時間や行き先が違って

全部を聞こうとすると一日中出たり入ったりの繰り返しになってしまう。

『お金はあるの』『遅くならないうちに帰ってよ』とまたまた口やかましく言う。

それでも頼るところがないと思うのか、少しふてくされながら聞いた振りを見せる。


 こんなお正月を過ごしていたら、いつもの1年分も子供たちと過ごしたような気持ちになる。

一緒にいても子供の事に関心をもっていたつもりでも、全ては由美子先生任せになっていたようだ。

気づいても、これから先も変わらないと思うけど、気づいただけでもよかったかな? と思う主夫!

                主夫につかれた山田