三人の娘達へ

我が家には三人の娘がいます

みんな同じように育てたつもりなのに

それぞれ違うように育ちました


長女は慎重で思慮深く

自分が敷いたレールがこれで良いかと必ず相談する

敷いたレールはだいたい次の駅まで続くようになっている

けれど、いつも悩んでいる

今も産休明けの仕事の事で悩んでいる

それに比べて三女は思いつきのままに行動する

自分でレールは敷くが、とても短くて脱線すれすれ

こっちに敷いた方が安全だよと、言うが全く聞く耳を持たない

そしてあまり悩まない


二人とも結婚して子供をもちました

家に居た頃より良く話す様になりました

私がいつも上から目線で話しにくかったかもしれません

そして私が怒る事もほとんどはなくなりました


あと家には次女が一人残っています

次女はレールは無し

広い草原でのんびりと

深呼吸したり、寝転んだり

隣の草原にも興味なし

そんな人です


三人三様

それぞれが思う幸せも三人三様

私が思う幸せは、私が思う幸せ

だからもう「あーしなさい、こーしなさい」と言うのはやめにしました


私はこの三人の娘達が大好きです

立派な仕事をしているわけでもないし、お金持ちでもないし

頭もそんなに良いわけでもないけれど

おじいちゃんや、おばあちゃんを大切にしてくれるし

人を陥れたりしないし

一生懸命頑張っているから

それで十分


これからどんな人生を送るのか

それを見るのがとても楽しみです

どんなふうであっても

「それでいいよ、頑張ったね」と言える母親でありたいと思う

今日この頃です



 娘は良いけれど、私が思う幸せと、夫が思う幸せは一致しなければならないと、日々夫を脅迫する

 伊藤でした