何気ない一時

休みの日の入浴は、最近、長男の哲平と次女の詩子と3人で入る。

その時の哲平と詩子の会話がとても笑える。

哲平「詩子。今度の新しい先生はどんな人だ。」

詩子「うん、いい人だよ。心配しなくてもだいじょうぶだよ。」

哲平「そうか。わかった。」

等の会話を12歳と5歳の兄妹が交わしている。


パターンとしては

まずは哲平が真剣な話を詩子にふり

詩子は大人びた口調でさりげなく答える。

その繰り返しの会話を永遠に続けている。

そのやりとりがあまりにもおかしい。


哲平は兄として

せいいっぱいの心遣いを妹に投げかけている。

しかし、詩子はマイペースというのか

なんというのか

兄のその愛情を深くは汲み取らずに何となく答えている。

しかし、お兄ちゃんも妹もなぜか幸せそうに

お互いの顔をみつめあっている。楽しそうである。


湯船に浸かりながら

そのやり取りを

僕は微笑ましく見つめていた。


何気ない親子のワンシーン。

今、一番、幸せだなと感じるひと時。

大切に大切にしたい。

心からそう思う。

            渡部