誰にでも・・・

 学校を卒業して仕事を始めた頃、研修の一貫で公民館の陶芸教室に通う機会を得た。

このとき3人の方との出会いがあり、その後共同作業所作りをしていく上でいろいろお世話になる事があった。

その1人に元中学校の校長先生だった方がいて、毎回とてもダンディな格好で出席されていた。

特に目立った振る舞いをするのでもなく、その日の課題に取り組んでいる姿に惹かれていた。

特に話をしたわけでもないのに印象深い人になってしまった。

 そして何年かして本やさんで手にした本の詩を書いている方が、

この陶芸教室で一緒だった方だった。ページ数の少ない本だったが、

ページをめくるたびに印象深い短い言葉がお地蔵さんの絵と一緒に出てくる。

      素敵でした。

 その本は、いまでも大切な本の一冊ですが、

その中の言葉と絵を自分で書いて、今打っているパソコンの台の上の壁に掛けて毎日見ている。

 『誰にでも光る何かがひとつある』という短い言葉。

いつも『そうだよなー』と思いながらながめたり、

『自分のひとつ輝くものはなんだろう』と考えたりして見ている。

                 昔を懐かしむ山田

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