移動支援にて。
皆さんこんにちは。
先日の移動支援での出来事です。
週に一回の運動の日でしたので、いつもどおり利用者さんの職場から歩いて
総合体育館のプールに出掛けました。
迎えにうかがった際は職員と言葉のやりとりをして楽しんでおられました。
「今日調子いいですよ~。」
と報告を受けていました。
プールはいつものように50m×10本、
終わったらジャグジーをするといういつものコースです。
プールが終わり、北公園前でバスを待っているとなんだかあまり
よろしくない表情をしているように見えました。
すると調子が良くないときにでてくる言葉を頻繁に言われ、
落ち着きもなくなってきました。
バスに乗って松江駅まで行くと、大きな声が出てしまい、
座りましょうと誘導をしました。
私はこだまから支給されたiPodtouchをいつも持ち歩いています。
一人ひとり興味を持つアプリは違いますし、時間をもてあましたり
コミュニケーション伝達にも役立ちます。
Voice4u、たすくスケジュールなどまぁいろいろとアプリを入れていますが、
利用者さんは「ねぇ、きいて」というアプリで気持ちを教えてくれる
ということを職員に聞いていました。
隣に座って「ねぇ、きいて」を開いてiPodtouchを渡すと、
きもち→のどが渇いた、やすみたい
をタップして自分は今しんどいんだ!
ということを教えてくれました。
気持ちがわかり、より彼の気持ちに近付けるような言葉かけをしていきました。
「いつも頑張ってるもんね。」
「疲れが溜まってるんだね。
「お家に帰ってゆっくり休んでね。」
少し落ち着いたかなというときに、
「じゃあ帰りましょうか。」とバス停へ誘導をしました。
バス車内では特に変わりはなく、降車してからは機嫌が良いときの言葉を
何度か聞くことができました。
落ち着くことができたのは、家に帰れたということだけではないと思います。
自分の想いを伝えることができた、
しんどい気持ちをくみとってくれた、
そんなことも思ってくれているんじゃないかと私は感じています。
事務所に戻ってその日は報告できなかったので、翌日報告をしました。
「良い支援ができましたね」と言っていただきました。
またある先輩職員はいつもホワイトボードを持ち歩いていることを教えてくれました。
「空き時間に絵描いてゆっくりできるから」
とのことでした。
職員一人ひとりがどうしたら利用者の方が楽しく過ごすことができるか、
どうすれば心の声を聴けるのか、工夫してるんだと感じました。
大切な時間にめぐり合わせてもらいました。
野津