安心する場所・・・。

 我が家の子供たちは、朝起きると台所に立っている由美子先生のところにいって、

「おかあさん」と言っては、ギュッと抱きしめてもらっている。

 今は離れて暮らす長女も、帰ってくると必ず由美子先生の胸に飛び込んでいる。

みんな安心するようだ。ただ受け入れる・・・。大丈夫、大丈夫と耳元で言ってくれる。

何の解決策や、指針を言う訳でなないのに、ただ、ただ受け入れている。

母の偉大さなのだろう!  

 父としては、世の中に出てから困るからと、ときどき説教めいた話をする。

少しでも困らないようにと思って指針めいた話をしても聞いてもらえない。残念・・・。

 みんなが求めているのは、受け入れてくれる場所なのだろう。

何をしても、どんなことがあっても全てを受け入れてくれるそんな存在が母なのだろう。

 子供たちだけでなく、私もこれまで3回の職場替えをした。

「うーん、もうやるだけの事はやったなー」と思うと、もう我慢出来ない。

その都度周りの人に助けられながら、今につなっがっている。

そして、由美子先生の「何とかなるわね」の一言に救われる。


                いつまでも甘えんぼの山田