蕎麦打ち

こんにちは。太田和です。

先日、グループホームでの休日のお昼に蕎麦打ちをしました。保護者の方々も呼んで、記念に引っ越し蕎麦をみんなで食べようという企画。


美味しい蕎麦を打っていただくべく、グループホームに入居している保護者の方で言わずと知れた蕎麦打ち名人をお招きしました。

感染症対策として、外で大きなタープテントを設置してのアウトドアスタイル。雰囲気は完全にB・B・Q!

軽トラの荷台を使った屋台のような即席そば屋さんがあっと言う間にこだまの前に登場です。

道具が荷台から次々と降ろされていきます。

大きなのし板に麺棒。
味のある焼き物のこね鉢とこれまた雰囲気のある一本木をくり抜いたこね鉢受け台!
名人の道具の一つ一つが良い雰囲気を醸し出していて、とてつもなく格好良い…


開会の言葉のあと、いよいよ蕎麦打ちが始まりました。


神聖な儀式のように、こね鉢に水がまず注がれ、二八で割った蕎麦粉がそのなかに投入されました。

みんな不思議そうに見守っています。


そこからがホントに凄かった…


見事な手さばきでこねられていく生地。手の動きに無駄がなく、まるで陶芸家のような絶妙な力の使い方です。
あっと言う間に10人分の蕎麦生地ができあがりました。

のし板に打ち粉を撒き、麺棒で生地を均等に薄く伸ばしていく手さばきは、ずっと見ていても飽きません。

ス〜シャッ!ス〜ス〜シャッ!パタッ!シャ〜!
ス〜ッス〜ッシャ!パタッ!シャ〜!

まるで小刻みのリズムを奏でるDJのようです。


そしてフィナーレは、、、
生地をあの独特のデザインの大きな蕎麦包丁で切っていく作業です。

そこでおもむろに登場したのが、香川から取り寄せたという特製の機械。
斜めに角度をつけたまな板に蕎麦包丁が取り付けられた不思議なマシンです。

なんと!
包丁を上げて下に下ろすだけで生地が勝手に切れていくじゃありませんか!!
しかも寸分違わず均一にです。


利用者さんも職員も切らせてもらいましたが、面白いように切れていきます。
トントン、トントントントントンッ、トントントントントンッ、トントントントントン…

今度は、小気味良い打楽器のような音が奏でられていきます。あっと言う間に切り終わるといよいよ大きな釜でお蕎麦を茹でていきます。

釜の中で踊るように麺が揺らめき、再沸騰すると差し水なしで、もう出来上がり!

気温も上がってきたので、冷たいお蕎麦で。
薬味もトッピングされ、その上に特製のつゆをふた回し。

もちろん利用者さんからです。

皆さん本当に美味しそうに召し上がっていらっしゃいます!!あっと言う間に完食し、お代わりをされていらっしゃいます。

普段音楽をかけながら召し上がり、タイミングや順序、環境を整えるなど、食べ始めに工夫が必要な方も信じられないほど一瞬で食べ始められ、目を丸くしながら美味しそうにお代わりされています。

一段落していよいよ私の番です。

蕎麦が太陽の光を反射してきらきらしています。
香りがまず凄まじい!

一口蕎麦をすすり、昇天。

生まれて初めて、その場で打った打ちたて蕎麦を食べた私は、その美味さに衝撃を受けました。

こんなに美味いんだ…

第2回戦目に入った名人の手腕を食い入るように見させていただき、その流れるような手捌きを観察しました。

自分もこんな美味い蕎麦が打てるようになりたい!!心から湧いてくる純粋な想いを十何年ぶりに感じました。

名人のお店に名人の使っているのと同じこね鉢が売っているとお聞きし、すぐに取り置きを懇願。
そしてとりあえず蕎麦打ちが始められる道具一式セットもお願いさせていただきました。


う〜〜早く打ちたいっ!

名人になるまでの道のりは、長いだろうけれど。
あんな美味い蕎麦が打てるようになったら人生さらに豊かになるんではなかろうか。


山田さんに追いつけ、追い越せ!です。


楽しみです。


こないだ名人が家に打ちにおいでよ言ってくださっているのをお聞きし、歓喜、感涙。


今回の企画最高。
ありがとうございます。本当に。

ありがとう、グループホーム
仕事でこんなに楽しんで良いんでしょうか。

一緒に楽しむことって、とっても大事なことだと思っています。


長くなってしまいました。そろそろ終わろうと思います。

最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。