伝え方

今日は何だか肌寒い一日でした。

気温の変化に伴い体調管理が難しくなるので、皆さんどうか体調を崩されませんように、と願うばかりです。


今回は、そんなちょっと寒い日の一コマからです。

鉢作業の時間に、予定していた全ての袋に土が入ったので、あとは袋のチャックを閉めるだけとなりました。

チャックを閉めるために一つ一つの動作に対して声掛けをしました。

「左手を前に出してください」と手を出してもらい、

「親指とこの指(人差し指)でつまんでください」とチャックをつまんでもらい、

「そのまま手前にスライドさせます」とチャックを閉じてもらおうとしたら、つまんだ袋を上に持ち上げてしまいました。

なんでだろうと思いながらも、もう一度おなじ流れで繰り返すと、やっぱり袋を上に持ち上げてしまいます。

声掛けに問題があると考えて、「スライド」を「スーッ」や「スルスルー」のような擬音に変えてみましたが、持ち上げてしまいます。

結局、袋を持つと持ち上げてしまうので、「指でチャックをつまんで一定の力をかけながらすべらせる」という動作の練習のために、一緒に袋のチャックを閉じて、ノルマ達成の喜びを分かち合いました。

利用者さんに伝わる声掛けができていなかったのか、あるいは動作自体が不慣れだったのか、要因は様々に考えられますが、いずれにしても次回までの課題です。

課題を解決することは大変ですが、同時に楽しみでもあります。

自分の考えた声掛けによって利用者さんがスムーズに動くことができれば、利用者さんも成功体験を積むことになりますし、支援者も達成感を得ることで一歩成長できます。

その繰り返しにより双方が自信を深めると同時に、信頼関係も深まり、より良い支援の輪が広がっていくのだと思います。


相手に「伝わる」伝え方を考えることで、利用者さんと共に成長していきたいと思います。


以上、寒い日でも薄着?で頑張っていると思われている八壁でした。