認知症のご主人を支えている奥さんのはなしを聞きました
車で出かけると
「どこへ行く?」と目的地に着くまで何回も質問されるそうです
奥さんはその都度
「◯◯へ行きますよ」と返事をされます
だからご主人は安心して目的地に到着できます
ご主人がひとりで留守番する時は
新聞の折り込み広告の裏に
大きな字で
1 2 3 と順番にすることを書いておくのだそうです
するとご主人は
奥さんがいなくてもひとりでお茶を飲むことができるようです
奥さんがいちばん困ることは
ご主人が一人でいる時に来客があっても
誰が来られたのか知ることができないことだそうです
また何か置いてあっても
誰が持って来たのかわからないことだそうです
でもそのことでご主人を責めたりしないそうです
「しかってもしょうがない」と
このはなしを聞きながら
家族が認知症になったら
自分もこんなふうに接することができるのだろうか
と考えました
う~ん たぶん・・・できないかも・・・
今は元気な私の家族
でもうちの後期高齢者はとかく同じ話をしがちです
私は
「それ 聞いたっ」「その話は 前も言ったがねっ」
とよく言います
これからは
そのひとことを言うそうになったら
今日聞いたご夫婦のことを思いだそうと思いました
岩田