お引っ越し
昨日、家に帰ると玄関前にカマキリがいました。
奥さんから「どこか遠くにもっていって」と頼まれたので、カマキリを手に乗せて引っ越し場所を探しました。
家の後ろに用水路があるので、そこに生えている草の上に誘導しましたが、なかなか僕の手を離れてくれません。
気に入らないのかなぁと思い、他の場所に移動しました。
家の近くに田んぼがあるので、そこの草むらに誘導しましたが、やっぱり離れてくれません。
なんでだろうと思いながらも、いつまでもカマキリと戯れているわけにもいかず、草の上に移動してもらいました。
すると、カマキリが何歩か進んでから、草の上でユラユラと揺れ始めました。
カマキリの生態に詳しいわけではありませんが、なんとなく喜んでいるように見えました。
暗闇で少し雨も降っている環境。
その中で見知らぬ場所に連れていかれる心境。
決心がつかないときに、そっと背中を押されて強制的に異なる環境へと移り、順応しなければならない状況。
しかし、意外にも居心地がよく、しぜんと溢れる安心感。
そんな心模様の変化があったのかなかったのか、カマキリのみぞ知るところではあります。
カマキリにとって良い状態であれば幸いなのですが…。
以上、虫には意外と好かれる八壁でした。