こだま内部での学習会が先日開かれた。
講師役の職員の話を聞きながら随分昔の自分を思い出していた。
前職場にて、あるワークショップの発表を任されたことがある。
県外での発表。有識者や専門家などの前での実践発表だった。
発表のお題を与えられ、自分なりに考えて準備をして本番を挑んだのだが、みごとなぐらい惨敗した苦い苦い思い出。
一番の失敗は時間のオーバー。そして本当に伝えたいことが伝えられなかった。
また、十分な情報を自分にとりこんでいたと思っていたのに、いざ人前で話すとうまく説明できなかった。
思い出すだけで。今こうやって文面に起こすだけでも赤面する。
とっても悔しかった。情けなかった。自分でなんとかしようと思い、アドバイスをじゅうぶんにきかなかったことも反省していた。
だから次こういった機会があれば、充分に知識や情報を咀嚼して自分の言葉に置き換えることができるようにするよう心がけた。
無理に背伸びはせず、本当に自分が思ったことを話すことにした。
失敗したからこそ、いろんなことを教わったと今では思える。
あれ以降、いろんな機会を与えていただき、いろんな場面で話をすることも増えた。具体的なエピソードを交える必要性や、あえて閑話休題を入れて集中を高めたり、ただレポートするだけでは人は聞き耳をたてないことも教わった。
こだまに入ってからは、インプットとアウトプットすることの大切さを学んだ。自分に取り込んだ知識や情報は、他者に伝えて理解を得ることができてはじめて自分の知識や情報となる。ということだ。
なんどもこのような経験をして、学習の場が増え、実践が深まっていくように。私はまだまだ未熟だ。自分に言い聞かせる。
また新しい春がやってくる。
川上