秋祭り

子供の頃、秋の収穫が終わる頃

地区の中で、持ち回りで御講さん

というお祭りがあった。

当番になった家ではご馳走を用意し、沢山の地域の方が

来られて、飲めや歌えやの宴席がはじまった。

子供達は、別の部屋でおやつやご馳走を食べて

大人達のやり取りを聞いていた。

 

宴も終わりになる頃には

お酒が入った大人達は大きな声で話したり

時には言い合いになることもあった。

でも周りから上手になだめられ

それぞれの家路についていかれる。

 

そんな光景が今も鮮明に残っていて

秋になって、神社の横に大きなのぼり旗が

ひるがえっていると蘇ってくる。

 

お酒がの匂いをさせながら

頑張れよ、頑張れよ、と声をかけてくれる

おじさん達が大好きだった。

あんな時代は、もうなくなったのかな・・・・。

 

           山田