「想像力」
TVの番組で、蕪村の俳句に西洋美術を重ね合わせていく試みが行われていた。
蕪村を敬愛する3人のゲストが事前に自身が選んだ俳句に絵画を重ね、その絵画を
選んだ理由を解説していた。そして、番組後半ではあらかじめ番組側が選んだ俳句に、
即興でその場にある画集やネットを使い絵画を選んでいくという、おもしろい試みも行わ
れていた。
私にとって俳句も絵画もほとんど知らないものだったが、ゲストの人たちが選び
組み合わせたものを見ると、自然とその情景や心情が伝わってくるようだった。
それは、蕪村や画家たちの想像の世界とゲストたちの想像力、そして、私自身の
想像の世界が重なり合っているようだった。
ゲストの一人が、「想像力は無制限だ」というようなことを言っていたが、
コラボを通して、その言葉通り、俳句の言葉に始まる想像の世界が時代
や人種も越える普遍的な広がりをもっていることを実感することできた。
山本