真っ黒ため息

しとしと冷たい雨が降る日曜日。

家族で墓参りにいきました。

濡れた階段を登り、下の子を抱っこして

一番上にあるお墓にたどりつきました。

お姉ちゃんはスタスタ1番に登って

ヤッホーと早く早くの声が聞こえます。

みんなでお墓に手を合わせました。

お母さんが向こうのお墓も行ってくるから

子供達を見といてと。

少し待っていると

下の子がすごい勢いでお母さんのところ

へ走っていってしまいました。

あーー!待って!アカンアカン!

声だけがでて体まったくうごかない。

シンセイ!!危ない!!

今月で2歳になるおまえにはわからんやろ!

その道斜めに傾いているんや!お父さんには

わかるんや!15°や!そのまま走ったら体が傾いて

横のなんちゃって崖におちるって!

あーーーー!落ちた!!!

ホラ!アホンダラ!

くさりのように重かった身体が綿のように軽くなり

落ちたシンセイを拾いあげました。幸い泥だらけになっただけで大きな怪我はありませんでした。

毎日毎日ヒヤヒヤすることばかり!

手に負えなくなってきています。

ハァーァ

橋本