へのつっぱりはいらんですよ

今週はじめに、ネット配信されている平成版キン肉マンの一大シリーズが終幕を迎えた。

小学生時代、人気絶頂にあったキン肉マンの続編にあたる本作は、旧作をはるかにしのぐ画力、ストーリー、そして見事なまでの各キャラクターの輝きを兼ね備え、さらに今の時代背景にそったメッセージが込められていることを、この場を借りて延々だらだらと語りたいのだが、誰も興味がなさそうなので割愛する。


さて先日、話題の玩具「ハンドスピナー」を購入した。とはいえネット注文なのでまだ手元には届いていない。手のひらに収まるほどの大きさでブーメランというか、まあるい手裏剣のような形状。どうやって遊ぶかというと、片手で中心を指ではさみ、回転させて遊ぶ。中心にはベアリングがはいっており、ものすごくキレイに長時間そのものが回転するのだ。だれかといっしょにあそぶようなゲーム性があるのではなく、ただ指にはさみ、ひたすら回り続けるという、一風変わった代物だ。

これが海外で大流行しているらしい。日本にもその波が来ているのか、テレビでもとりあげられたり、YouTubeあたりではすでにレビューしている動画が沢山ある。


この玩具を見た時に、すぐに利用者の顔がうかんだ。手持ち無沙汰で退屈な人、何かをまわしたり、一定の動きで回転したり光ったりするものが好きな人・・・。

実際に購入前に調べると、無筋力症の障がいを持つかたの遊びとして開発されたことを知り、ADHD自閉症のかたに有効であるとか、ストレス解消や深い思考をするためのアイテムとしても活用ができるとの記述があった。

彼らにこれで遊んでもらいたい。単純な動機で購入を決めた。


嫁に「なんでそんなもんわざわざ買うの」と聞かれた。

以前同僚として一緒に働いていたとき、

『アンテナをはれ!』といつも言われていたことを二人で思い出した。

日常の生活全般についてかかわることが多いこの仕事をしていると、

日常のあらゆることにヒントが隠されている。

いつもアンテナをはってキャッチできる力を身につけよとの教えだった。


この玩具がどれくらい、想定している利用者に有効かはやってみないとわからない。でも、トライしてみるにこしたことはない。

川上