かたちにする
今年に入ってすぐのこと。
作業を担当している職員からうれしい報告を受けた。
いや、とってもうれしそうに報告を受けた。
新しい作業の補助具ができたと写真をみせてくれた。
その補助具によって利用者が意欲的に作業をしたのだという。
意欲的に作業できるだけではない。
補助具によって作業の精度が格段にあがることにもつながっている
もちろん利用者ひとりでおこなっての話だ。
作業を担当している職員はとってもいきいきしている。
いいのができたね~と私も喜んだ。
利用者のことを想い、一緒に楽しく過ごしていることがみてとれた。
でも私の心の中では、少し葛藤もしていた。
それは、以前からそういった補助具が必要である事を
伝えていたからだ。だからやっとできたのだと嬉しく思う反面、
時間を要していることに気づいてしまったからだ。
いっぽうで別の職員から、この補助具ができるまでの経過を聞いた。
提案されていたことをすぐに具現化できなかったのは、理由もあった。
伝えられた補助具のイメージがすぐにわかなかったことや、
日々の作業に追われていた事もあったようだ。
だから職員同志で一緒に考え、形にしていったそうだ。
それを聞いてから、
ただただこうしたほうがいい、それはこういう意味があって
利用者のこういう所がよくなっていくはず、と伝えるだけでなく
それにつきあっていく時間を大切にしたり、知恵やアイデアを出し合う関係性がとっても必要なのだと思うようになった。
そういったパートを担ってくれた職員にも、ものすごく感謝した。
利用者がいきいきとすごせる場面をつくるために
活動のあり方を見直したり、
補助具が新しくなったり、環境自体に修正や変化をかけることに
職員達がものすごく意識しはじめたと、ここ最近感じている。
私もいっしょに考え、いいアイデアが出せたり、
いっしょに作り上げたり。そんな風にすごしていきたい。
今年はなんだか楽しい一年になりそう。
川上