かたりかける姿勢

今年度に入ってから街中で

どこの事業所かわからないけど

気になるヘルパーさんがいる。

視覚障害をもつ方の同行援護サービスなのか、

いつも見かけると楽しそうにお話をしながら

舗道を歩いておられる。

その利用者さんは、とても安心して歩いておられるように見受けられるし、なによりもとっても笑顔なのだ。


ある日、私が買い出しか何かで、スーパーに行くと、

その利用者さんとヘルパーさんが買物をしていた。

私の事はもちろん知られないし、特に声をかける理由もない。

ほんの少しの時間、近くでなにげに二人の様子をうかがった。


舗道を歩いている時に感じた通りだった。

ヘルパーさんは、利用者の目となり、適切に誘導しつつも

何気ない会話を続け、とても楽しそうに買物をされていた。


いつも姿勢を正して、ひとりひとりの利用者さんに向き合っておられるヘルパーさんなのだろうと感じた。


こだまのヘルパーも負けられない。


先週末、男性利用者のヘルプに入って、電車のたびに出かけた。

駅のホームで電車をまっていると、

姿は見えないが改札の方から、こだまのヘルパーの声が聞こえてくる

切符を買うために、駅員さんに確認をとりながら、

時間を確認している会話が聞こえてきた。


切符を買い終えたなあと思った頃。

「◯◯さん、もうすぐ電車がきますよー楽しみだねー」

そんな感じで優しく語りかけている声が聞こえてきた。

待合室にはそんなに人もいない。

もちろん私たちがいることも見えていない。

きちんとヘルパーさんをしているなあとなんだか誇らしげになった。

私も負けてはいられない。

川上