「笑顔」

笑顔に溢れる時がある。

普段、発声や情緒の表出も少ない利用者さんが、大好きなご飯やコーヒーの時間や職員

の膝枕でごろんと横になって歯磨きをする時など・・・とびっきりの笑顔を浮かべ、

時に細く澄んだ笑い声を聴かせてくれる。


そんな時は、しっかりと目と目が合うことが多い。

目と目を見つめ合うことで、より「笑い」を共有しているということを実感できる。

そして、「笑い」は「わたしとあなた」の間で響きあって深まっていくように感じられる。


こんな時の「笑い」の響きあいは、何かが可笑しい笑いというより、心地よい情動を

感じ合えていることの嬉しさや他者とつながっているという感覚から生まれてきている

ように感じられる。


人と人が「共にあること」を実感できるひと時から人のこころは支えられ育まれる。

そんなかかわり合いが少しずつでも増え、広がり、深まっていくよう、

利用者さんの「笑顔」を大切にしていきたいと思う。


明日は下大迫(ち)さんです。よろしくお願いします。