言葉の前のことば
先日、一人の利用者さんがお休みされた。
日頃からいろんな声や身振り手振りで自己表現をされる方で、
声も聞こえないその日は、ぽっかりと穴が空いたように感じられた。
日々の様々な場面で、私たちにご自身の思いを伝えようとして下さるが、
時々、その意味合いをつかみきれず戸惑いや歯がゆさを感じることもある。
同時に、私は彼女たちの思いを一体どれくらい理解できているのだろうかと
いう思いにもかられる。
そんな利用者さんたちのさまざまな表現を前にするとき、
自分が「言葉」をもっているがゆえの不自由さみたいなものを実感する。
「言葉」にとらわれず、でも恣意的にならずに利用者さんたちの「言葉の前のことば」
をもっと自由に感じとれるようになれたらと思う。
山本
明日は下大迫(ち)さんです。よろしくお願いします。