あたためるとあたたまる

今日の晩ご飯は最高だった。

メニューは

 白ご飯

 豚汁(具たくさん)

 鶏ささみ天

 たまねぎ天ぷら

 春雨の酢のもの

 ひじきと大豆の炊いたもの


春雨の酢のものを食べている間に

他のおかずに火を通したり、レンジでチンしたり。

あったかメニューに早変わりした。

今日は風も強く、部屋もまだ寒い。

そんな日は温かいものにかぎる

さらにからだを温めたいので豚汁には七味をがっとかける

飲むだけでなんだかほっとする。ねぎのかおりもよい。

あたためたヒジキは海の香りがもどっている。大豆との相性も◎。

鶏天はポン酢をかけてさっぱりいただく。

あげたてはもっとうまいのだろうと思いながら、チンでも充分うまいと感じるサクサク感。

あ~しあわせだ。


しばらくすると

母が「これ食べる?」と冷蔵庫からタッパーをとりだした。

ひとつは、カブのつけもの。もうひとつは、しょうがの佃煮だった。

知り合いから出西しょうがをたくさんもらい、

それの一部を佃煮にしたそうだ。

しいたけの軸、シソの実と一緒にたいた出西しょうがは

一口食べたらやみつきになるほどうまかった。

しょうがらしく、食べたあとにじんわりと身体があたたまるのを感じる。

気づいたらおかずや汁を半分以上残した状態で

しょうがだけで、ごはんがなくなってしまった。

出西しょうがというネームバリューと、

身体をあたためてくれるという期待感が

こんなにも箸をとまらなくさせるなんて・・・。


母がたまにつくるこういった手間のかかる「箸休め」が私は大好きだ。

もちろん嫁パートの工夫したメニューも大好きだ。


あ、しょうがなどは、缶ジュースのキャップで表面をけずるときれいに皮がむけると母に教えてもらいました。

出西しょうがのように皮が薄いもの、ちいさい食材にはとても効果的です。

これなら、包丁やピーラーなどがうまくあつかえない人にも

きれいに皮むきができますよ~。


以上、川上版「孤独のグルメ」でした。