先週の金曜日
この日は、利用者さん数名と職員3名で午前中を過ごすことになりました。
「今日のお昼はお好み焼きなので、午前中の活動を味噌汁づくりにしましょう。」
の言葉から味噌汁づくりが始まりました。
材料は・・・大根、ニンジン、・・
<ある利用者さんのことです>
大根の皮むきをピーラーでお願いしました。その方は普段おふざけが多いのですが、この時ばかりはとても自分に気に入ったのかずっとされていました。途中「田崎さん、どう??」と聞いてくるので、「いいよ。その調子!!」と声をかけ大根が細くなるまで続けました。大根は砂時計の形をしていましたが、それ以上は怪我をするといけないので「ありがとう!!」とやめていただきました。残った大根は包丁使いの名人にお願いをして、ぶつ切りにしてもらいました。
とここまではいつもありそうな話ですが、この後が続きます。
私は、細く削いだ大根を炊事場で水洗いして、水切りして、器に盛り付けました。それをその利用者さんは隣で見ていました。
私は「やってみる??」と聞いてみると、その方は軽くうなずきました。
ボールに入った細い大根持ってきて、水洗いをして、水切りをされました。
ざるに入った大根の水切りは真剣な表情でした。
私は知らなかった一面を見させていただいてとてもうれしく思いましたし、この方のできることをどんどんと増やしていってあげようとも思いました。
その後は一緒に皿に盛り付けをしました。
味噌汁づくりの考えでやり始めましたが、出来上がったものは『大根のサラダ』でした。
ドレッシングをかけてとてもおいしくいただきました。
私は、今回の一件で、皆さんがどのようなかかわり方ができるのか。また、どの工程だったら参加してもらえるかなどを考えて、日々の生活に接していかないといけないと考えさせられました。まだまだひよっこですが、皆さんができることをたくさん知っていきたいと思います。そしてさらに一人一人がもう一段階上のステップを目指して到達できるような支援をしなければならないと考えさせられた金曜日でした。
田崎