バリバラみました?
風呂からあがって、テレビをつけたら、Eテレでバリバラがはじまっていた。
今ちょうど見終えたところだ。
今日のテーマは「大人の発達障がい」
当事者達の困りごとをわかりやすく教えてくれた。
ちょうどつけたときに、障がい者の入所施設で働く看護師が、発達障がいをカミングアウトして勤務されている姿が映っていた。
とてもまじめに、一生懸命はたらいて、笑顔がすてきな方だった。
もちろん見た目ではまったくわからない。
彼女は「二つのことを一度にできない」など自分の苦手としていることを
項目化し「自分の取扱説明書」をつくり
職場の人にみてもらったのだという。(これはすごい!)
そのことで職場の人は理解を深め、入所者の薬を管理する場面では、
緊急性が高い件いがいは、集中して薬のしわけができるように配慮したり、
視覚優位な彼女のために、スケジュールなどは、目で見て一緒に確認するようにし、また大事なことは必ずメモをとっている。
さらに!そのメモをとっている間は、伝達をしている同僚は「次の指示を出さないでまっている」ことを徹底しているのだ。(ここもすごい!)
互いにみとめ、ささえあうことで、こんなにすばらしい関係がきずかえることがとてもすばらしいと感じた。
彼女は「私は○○○が苦手です」と表明しつつ
でも、それを理解して分かってもらえたら、自分の出来る限りの力を発揮できる。がんばることができることを伝えたのだという。
いったい、自分のことについて、どれだけの人が、
はっきりと堂々と
自分の苦手な部分と、
自分の得意としていることを
正確に他者に伝えることができるのだろう。
自己意識にも影響してくるが、時には謙遜をした評価をしたり、努力目標として、自分のもつネガティブな部分を「がんばろうと思っています」ということはあっても、はっきりと「苦手」「できない」とつたることは難しいと考える人は多いと思う。
以前フォーラムでお会いしたある先生と
「専門書などは、多く出回っているけど、もう中身はどれもほとんど一緒だ。そんなに売れないよ」
「これからは当事者達が語り出すだろう」とおっしゃっていた。
ほんとうにそうなっている。
当事者の声が一番リアリティがあるのだ。
それにしても、「バリバラ」というだけあって、21時のゴールデンタイムにこういった番組が放送されていることは意味が大きい。
多くの人にみてもらいたい番組だ。
川上