ありがとう

昨日、長女の親友のお父さんの葬儀に参列しました。

享年44歳という、あまりにも早すぎるお別れでした。


僕とそのお父さんとの初めての出会いは4年前の小学校のPTA総会にまで遡ります。

環境部の部長を決める場面でした。

なかなか手をあげる人がいない状況の中

じゃんけんでの選考だけは避けたいと思っていた僕は

みなさんにこう切り出しました。

「みなさん、仕事や家庭の事情があり

 部長を受けるのはなかなか勇気がいる事だと思います。

 しかし、ここはジャンケンではなく、できれば6年生の保護者の方 で部長を受けていただけないでしょうか?

 正直、自分はいろいろな事情により最大限努力をしたとしても部長 の責務を果たす事は難しいと思います。どなたか、受けていただけ ないでしょうか?」

と環境部のメンバーの顔を一人一人見ながら懇願しました。

すると、やさしくゆっくりとした口調で

「いいですよ。私がやります。よろしくお願いします。」

と答えてくれた方が、そのお父さんだったのです。


あの時の穏やかな表情と、包み込むような暖かな雰囲気は

今でも忘れられません。

娘さんが5年生だったのにもかかわらず、また

仕事や他の地域活動も忙しかったのにもかかわらず

快く大役を受けてくれました。


頼りなかった副部長の僕に対してもいつもあなたは

笑顔を絶やさずに暖かな心で励ましてくれました。

共に活動をした1年間は、僕にとって大きな大きな財産となりました。


あなたの事は一生忘れません。

いつでも どこでも だれにでも

やさしい笑顔で包みこんでくれたあなたは

僕にとって目指すべき存在でした。


僕を含めたくさんの方々があなたから受けた温かみを

今度はあなたの家族の人たちに返す時がきました。

だから安心して心身を休ませて下さい。

本当に本当にありがとう。


また、いつの日か、

一緒にお酒を酌み交わせる事を楽しみにしています。

                       渡 部