夢の中
ここ一年くらい連絡をとっていない友人が夢枕にたった。
夢の中で、友人は
「今日からここでお世話になる」とだけ言い、
ずかずかと我が家に入り、身支度を整え始めた。
なぜ、家にきたのか、私のところを選んだのか、
理由は教えてくれなかった。
日々連絡をとっていないこともあって、
話したいことは山のようにあるのに、
何から話せばよいかわからない。
だからこそ、理由をきくことを夢の中の私は躊躇していた。
聞けば、来てくれたこと自体がチャラになりそうな気もした。
混みいった話はせずに、昔のようにくだらない話をして
ふたりでげらげらと笑っていたら、
すぐに夢がさめてしまった。
その夢以来、友人がどうしているか気になっている。
夢というのは不思議なもので、
自分の深層心理みたいなものがあらわれると私は思っている。
ゆったりした時に連絡をいれてみようと思う。
本当は、直接会っていろんな話をしたい。
昔のなつかしい思い出話や、今のお互いの身の上話。
ひとときでもいいので、昔みたいにげらげらと笑ってすごしたい。
川上