フォーラムを終えて

本日「発達障がい者支援フォーラム2011」が出雲にあるビッグハートで開催されました。参加者は250人以上。

午前は笹森史朗、理恵夫妻の基調講演。

テレビで拝見するだけでなく、理恵さんは実際にお会いするとなんともいえないほどチャーミングな人。そして、だんなさんの志朗さんは、奥さんを支えるよき理解者であり、パートナーという言葉が本当にふさわしい方だなと感じました。

お二人ともっと話をしたかったなあと感じつつ。



私は午後からのシンポジウムで

こだまで使いはじめたiPodtouchについての実践報告をさせていただきました。

シンポジウムの最後には、こんなアドバイスをいただきました。


「たぶん、こういったものを使い始めたとき、作り出した人には必ず理念や思いがある」

「でも、2代3代と代が変わっていくうちに、それまで持っていた理念や哲学が欠けてしまう」

「なぜ、こういうものを使っていくか、常に考えていって欲しい」

「そうすれば、きっと次の世代の人たちがもっと良いものをつくってくれる」



私が伝えたかったこと、十分に伝えられなかったことを、しっかりと伝えてもらえた気持ちでした。

数年前から、こだまでは発達障がい者への支援について学習の機会を多くとってきました。

今振り返ってみると、専門的な知識ばかりで頭でっかちになり、

時として、その人というより、その人の特性や障がいの部分にばかり目をむけていたのでは?と思うときがありました。

またiPodtouchを導入したことで、支援においてとっても有効であることを日々感じながらも、人と人のかかわりにおいてもっと根本的なことを忘れてはいけないとあらためて思うようになりました。


常に「気持ちをのっける」ことを忘れないでいたい。

こだまの理念や、目指す支援のあり方にふさわしいかどうか、照らし合わせて道具を選んていくことも必要です。


何よりも、相手をおもいやり、メッセージをとどけているか。

それだけで、言葉のもつあたたかみがぐんと変わるでしょう。

たとえ道具をつかっても、その道具はより効果を発揮するかもしれません。


シンポジウムを終え、また気持ちをあらたに明日から仕事に向かいたいと思います。川上