先日、四国へ家族旅行に出掛けました。
四国への家族旅行はこれで3回目となります。
妻の大学が香川県だった事が最初のきっかけでした。
我が家族にとっては
宿泊場所、料理、サービス、施設内容のどれをとっても星3つの評価となり
それからは、毎年のように行っています。
しかし、今回はさらに欲張って、もう一箇所、四国の名所に行こうという話になりました。
候補には、
高知の四万十川、アンパンマンミュージアム、桂浜等、何箇所かあがりました。
結局は、4歳の詩子の一言でアンパンマンミュージアムに決定しました。
アンパンマンミュージアムは原作者やなせたかし氏の出身地である高知県香美市にあります。
町並みを見ると自然に囲まれた田舎町で
島根県のとある町で例えると、八雲町と感じが似ていました。
アンパンマンミュージアムは地下1階地上4階の鉄筋コンクリートの作りです。
とはいっても豪華な近代的建物といった感じではなく
ごく普通のビルといった田舎町に合う素朴な作りでした。
私の目に留まったのが、4階にある『やなせたかし氏』紹介コーナーにあった一遍の詩でした。
絶望 の となりに
だれか が
そっと 腰 かけた
絶望 は
となり の ひと に きいた。
あなた は いったい だれ ですか。
となり の ひと は
ほほえん で
「私 の 名前 は 希望 です。」
無知な僕は、やなせたかし氏の事を
〈アンパンマンの原作者でお金持ちのおじいさん〉
というイメージしかなかったのですが
彼は詩人としても上記のようなすばらしい作品を残しています。
また、『手のひらを太陽に』の作詞も彼が手がけていました。
何気なく子どもの時から口ずさんでいた『手のひらを太陽に』が
まさか、『アンパンマン』の原作者が書いていたとは思いもよりませんでした。
この詩が生まれるきっかけとなった当時のやなせ氏の心情が紹介してあり
それを読むと、今まで以上に思いを込めてこの歌を歌えそうな気がしました。
他にもやなせ氏のすばらしい人柄を物語る作品や
亡くなった友に捧げる哀悼文がたくさん紹介されていました。
結局、子ども達とは離れて
一人、そのコーナーで貴重な時間を過ごすことができました。
今の僕にとっては大きな収穫となりました。
みなさんも、高知に行く機会がありましたら
ぜひ、アンパンマンミュージアムに足を運んでみてください。
本当のやなせ氏を深く理解したうえで
アンパンマンを含めた彼の作品を見ると違った発見ができるはずです 。 渡 部