こだまの種

娘と二人で夕食を食べていると

娘が「この間ね、私って小さいな~って、思った・・・」

と言うので「なんで?」と聞くと

「スーパーのレジで、お金を払っている人が遅くて、私会社に遅れそうで急いでいて

 早くしてくれないかな~、とイラッとしてしまって、私って小さいな~と後で反省した」

遅くなったのは自分のせいなのに、お金を払う人が悪いみたいに思ってしまって

なんて自分の心は小さいんだろうと、思ったようだ

山田さんのブログを読んで、娘との会話を思いだした


私が、こだまでの出来事を話すと「そうだよね~」といつも共感してくれる

何か感じてくれていたのかな、と思うと嬉しくなった


私がこだまに勤め始めた頃、○○駅で車椅子の介助をお願いした時

あまりに横柄な態度に憤慨した事があった

それが、今ではとても親切で、気持ちよく乗り降りする事が出来るようになった


こだまの蒔いた種は、ちゃんと育っている

小さい種かもしれないけれど、やがて大きく育っていく


こだまの中にある、大切な、大事にしている事は

きっと大きく育っていく

踏まれたり、嵐にあったりするけれど

そうやって育った種は、とても丈夫


タンポポの種は風に乗って

落ちたら自分で育っていく

そしてきれいな花を咲かす




こだまの種は、私の宝物


         

             伊藤