またまた昔を懐かしむ・・・

 先日高校を卒業した娘が自動車学校に通いだした。

卒業を目前にしてもなかなか進路が決まらず、親をやきもきさせていたのだが

やっと進路も決まり、卒業を待って自動車学校に通いだした。

 またまた心配の種が増えることになる。

時代とはいえ高校卒業して直ぐに車の免許がとれるとは、

我々親の世代からすると覚醒の感がある。

 自分が運転免許を取ったのは、大学卒業のまえの冬の事だった。

アルバイトで貯めたなけなしのお金で自動車学校に通い始め

一日一食で過ごしていたのに・・・。

ついには、30円しか手元に残っていない状態になり、ついに公衆電話に。

こんな話は子供たちにはしたことが無いけれど、

たまには、親のたどった軌跡を伝える場面を作らないといけないかな、

と感じるこの頃だ。

 

 若い頃は、少し大バーな言い方だが自分を中心に世の中が回っているような

気持ちになっていることもあったように思うけれど、50歳を過ぎて感じるのは

自分の無力さと、時や世の中はずーと続いている、と思うようになった。

そのとき、そのときはいろいろな事があったとしても

世の中は連綿と続いているという現実がある。


一人の人間の非力さを感じるこの頃。

                         山田