とてもうれしいはなし

 少し前のことです。

松江駅で長男の学校の先輩にあいました。

小学校、中学校、附属の特殊学級で一緒でした。

「sちゃん元気?お母さんは?」

「今どうしてるの?」

「サティーではたらいています」

 その後2日ぐらいして手紙がとどきました。

長男宛でした。見せてもらうと、パソコンでうった手紙がはいっていました。


 僕はサティーの食品売り場にはたらいています。

仁宮君のお母さんに駅であいました。久しぶりとおもいました。

 僕は今調理師の資格めざし挑戦中です。

受かるまで何度も挑戦しています。

皆におしえたり、試験形式にクイズもだしたりしています。

 サティーでは魚屋にいます。

魚のパックをしたり、調理をしたりしています。

二枚、三枚おろしもしたりしています。

家では、さかなで調理や刺身をつくったりしています。

僕が目指しているのは、調理師の資格を取り、料理のプロになり、お店も開くゆめもめざしています。

この文章と調理師の試験の問題集が同封されていました。

びっくり、感動で涙がとまりませんでした。

 確かSさんは中学を卒業するとブロック工場に就職されたようにおぼえています。

身体がとっても大きくおっとりしてやさしい子でした。

 おおきな夢を持って働きながら一生懸命勉強している姿。

ご両親はもちろん、一緒にはたらいている職場のみなさんのささえもおおきいのではとおもうと、このせちがらい時代障害を持った人をやさしく見守ってくれる人達がいるとおもうと、とってもうれしくおもいました。

 Sさんの人柄、やさしさがきっとまわりの人達をもやさしいきもちにさせているのではとおもいます。

10月1日に試験があったようです。

 どうかうかりますように。

 「がんばれ Sちゃん』