嬉しい報告

 こだまの登録ヘルパーとして3年前から手伝ってくれていた障害当事者の二人が、

県の障害者雇用枠で短気ではあるが採用されることになった。

面接、実習を経ての採用発表の日は、電話で報告があった。本当に嬉しい報告だった。

 思えば二人との出会いは、養護学校高等部を卒業したあといったんは施設を利用したのに

自分にあわない、と訪ねてこられ相談にのったときから・・・。

訪ねてきたその時々に、本人の思いを聞き「なにかあったらまた話においで・・・」としか言えなかったのに・・・。

困難にぶつかり、悩み、その困難を乗り越えて、一回りまた一回り大きくなってきた。

 そんな二人がホームヘルパーの研修を受けると聞き、

「資格が取れたらこだまで働いてよ」と約束し、この3年間ヘルパーとして働いてもらった。

もちろんヘルパーとしての時給はみんなと一緒である。

そして、春から週に一度生活介護も手伝ってもらっていた。

ゆっくりと、優しく利用者のみんなに寄り添うので、みんなだいすきだった。

 何かと批判の多い障害者自立支援法だが、

障害者の雇用や施設で働く利用者の賃金アップに向けての取り組みは

これまでにないスピードで動き出している。

今回の県の採用枠もこうした流れをうけて動き出したものだ。

 

 これまでだったら、作業所や施設で働くしかない! 

とおもっていたものが、県の職員として働けるのだ。

採用通知を受け取った二人、保護者の喜びはどれだけだっただろう、

本当によかった。

 障害者福祉は変わってきている。

ホームヘルプを使ってアパートでの一人暮らしだって出来る。

働く場所は、作業所や施設ではなくなってきている。


 そこで働く職員も変わらなければついていけなくなった。

                 ちょっと熱い山田