初のお月見

 先週の話しですが・・・。

オカンが「明日は中秋の名月だよ~!」と嬉しそうに話してきました。すでに晩酌をしていたおトンと私は

「じゃ~明日ススキとりに行ってきて」「団子準備しといてよ。」と言い返すと「面倒くさいっ!」な~んて言ってたオカン・・・。

15日の仕事から帰宅をして部屋で着替えていると・・・「早く、早く!今が1番お月さんがキレイだケン。」とオカンが

ベランダで1人騒いでいました。着替え終わって行ってみるとベランダにゴザを敷いて小さなテーブルと座布団が・・・。

テーブルの上にはススキもどきの草や花・お団子・饅頭・漬物・そしてふかし芋にイチジクが並べられていました。

本当にお月見をするなんて思ってもいなかったのでビックリでした。そしていつもなら「飲みすぎ!!」と焼酎の2杯目を注意する

オカンが私に手渡した飲み物はなぜか「ワイン」。ワインが1番苦手な私が「焼酎がいい」と言うと普段はお酒なんて飲まない

オカンが「お母さんはワインがいいの!つきあいなさい。」と言うのです。仕方なくワインを飲むことになったのですが・・・

団子も饅頭も芋もどれもワインには合わないので正直辛かったです。なのでつい口から「なんで月見に芋なん?」と聞いてしまった私に

少~しワインで気分の良くなったオカンは子供の頃にしていたお月見の話を懐かしそうに話し始めたのでした。

隠岐では・・・というかウチの町内ではみんなどこもふかし芋が用意されてたんだよ~。どこの家も縁側にお備えをして

お月見をしていてね~・・・子供たちはみんなよそのウチのお供えをコッソリ取りに行ってたんだよ。見つかると水をかけられる

けどそれがお月見と言う行事だったから楽しかったな~・・・」と。「何十年ぶりのお月見だわ~」とホントに嬉しそうでした。

おトンも私も始めはオカンに付きあってやるか・・・みたいな感じでベランダに出たのですがオカンの嬉しそうに子供の頃の話を

する姿をみて新鮮な気持ちというか・・・う~ん・・・うまく表現できないけど私も嬉しかったです。

時折黒い雲に隠れて姿を消したり、半分見えてたり・・・月もすごくキレイでしたがその月に照らされてた雲もきれいでした。

時には家族でこんな時間を過ごすのもいいな~と思いながら月を見ていた三上でした。