メッセージ

こんばんは。川上です。

前回のブログ当番の予告どおり、月曜日に「ポニョ」をみてきました。

娘と二人でデートです。ふふふ。

朝から腰の診察があったので、診察終わって急いで自宅に帰り、娘を連れてイズミの映画館に。

その日2回目の上映時間ぎりぎりに何とか到着。

着いてすぐにチケットを買い、ホールに入ったときはすでに新作の予告映画がはじまっていました。


3歳の娘ははじめての映画館デビュー。途中で寝てしまうこともなくしっかりくいついてみることが出来ました。

ひさしぶりの新作宮崎アニメですし、もうたくさんの人が見ていることでしょう。

まだ、みていない人のためにもストーリーなどの肝になる部分には一切ふれません。

批評なんてのもする気はありません。それは見る人それぞれですから。

それでも伝えたいことがあるのでお話します。

映画のストーリーには、通常、伏線があったり、その世界観をよく理解してもらうための「説明」がちりばめられてることが多いです。

しかしこの「ポニョ」には、その説明がものの見事に省かれています。


大体、「ポーニョポーニョポニョ♪さかなのこ♪」とうたいながら

だれも「なんでさかななのに人間の顔ついてんだ?」と思うわけです。特におとな。

そんな風に常識やらなんかにとらわれていると、みごとにこの映画においていかれます。そんなん気にしてたら目の前の起こることに対処はできません。


だから、純粋で、なんでも素直に受け止めることができる子供はこの世界にすっと入っていくことができると思います。ありのままを受け止めれば、小難しい説明なんていらないんだと思います。

そして、そんな説明がないぶん、多くを想像させてくれます。これが自分にとってはものすごく新鮮で、大人になって忘れていたことのようでもありました。

それらは、自分の場合は娘との語らいへとつながりました。

「あれはなんだったんだろ?」「これはこうなんじゃないか?」と。

ひとつのストーリーに対して、観る側に少しの空白を与えることでより世界観を個人個人それぞれに広げることができる。いろんなことを柔軟に考えたり、自分なりの想像をふくらませ楽しむことができる。それは絵本によくにた感じをうけました。

だから「語らうこと」が今作のメッセージと私は感じました。


これから「ポニョ」をみるかたへ。

日頃、いろんなことを理由付けて考えたりしている人、いろんな矛盾を感じたり、やりきれないことばかりでいつもしんどいしんどいなど、そんなことばかり考えている人。いろいろあるかもしれませんが、一度頭ん中からっぽにして、この映画みてみませんか?

きっと何か自分のなかに発見できると思います。きっと目からうろこです。さかなのこだけに・・・。おそまつ。