34年前の本・・・。

 今年の連休はそれぞれがバラバラに過ごした。1人は部活、1人はバイト、取り残された由美子先生と二人で

バーベキューをする事になった。由美子先生は台所で野菜を切ったり準備を始めたので、

外で炭に火をつけて準備をはじめたのになかなか出てこない。

そろそろ火が十分に熾ってきたのでだんだんとイライラしてくる。そんなところに由美子先生が登場!

「遅いよー」と不機嫌になる。「おにぎりを作ってたでしょう・・」とこたえてくるが、

その後はイヤーな空気がながれて、せっかくのバーベキュウが・・・。

これから二人になるとこんな事って多くなってくるのかなー・・・、と思ってしまう。

 

 そして連休最終日に子供と3人で隠岐のおばあさんのところにいくことになった。

二時間半の船の中で読む本をと思って朝本棚から「ちえおくれと歩く男」と言う題名の文庫本を持って出た。

この本は田村一二という方が書いた本で、以前にも紹介した福井達雨とならんで大学時代に生協の本棚で見つけ読み進んだ本だ。

この本も題名に興味を持って買ったものだが、実践の中で一二さんが感じた事を方の力を抜いて書き進んでいる。

その感じていることが今の障害者福祉の考え方に通じていて、自分の仕事に対する姿勢作りに影響を与えた人なんだと感じた。

田村一二氏は糸賀一雄池田太郎さんたちと一緒に近江学園を造った人で、理論よりは実践、といった人である。

そんな姿勢が好きなのかもしれない。この本の他にも「はなたれ仏」や「石に咲く花」といったタイトルに興味のいく本がたくさんある。

学生時代田村一二と書いてあるだけで買っては読んだ。

少し黄色くなった本を読みながら、子供たちに本の事を話すが「へー」というだけ。

もう少し興味を持ってほしいのに・・・と思う父。今年の連休はこんな事で終わりました。

                   老後を心配する山田