心の中の思い出の曲

タイトルを自分で書いておきながら「心の中の思い出の曲」ってなんかNHKの番組みたいだと

思ってしまいました。

それでは本題にはいります。 


徳永英明さんのアルバム「VOCALIST」を聴く機会がありました。

女性シンガーが唄ったバラードの名曲13曲をカバーした1枚目のアルバムです。

1曲目が中島みゆきさんの「時代」 そして最後の13曲目が荒井由実さんの「卒業写真」でした。

このお二人の曲にはたくさんの思い出があり、聴き終わったあとの私の頭の中は23年前へ・・。

高校を卒業して県外の短大へ行きました。

同じ短大へ通った友達は、学科は違いましたが同郷ということもありお互いの部屋を行き来する

ことが多かったように思います。

彼女の部屋に行くと、いつも中島みゆきさんの曲が流れていました。

「なんて暗ーい曲で、重い唄い方だろう」といつも思ったものでした。

私はといえば、いわゆる「ユーミン派」でしたので、松任谷由実さんの曲をよく聴いていました。

新しくでるアルバムをいつも買っていました。その頃はたぶん「CD」へと変わる頃だったと思います。

短大を卒業して、友達は島根へ帰り就職しました。

私はそのまま残り、福祉施設に就職しました。

新設法人の入所更生施設での仕事は、新米の私にとってたいへんなことでしたが、

今思えば楽しいことばかりでした。

その頃を思い出すと、たちまち頭のなかは走馬灯のように、はちょっと古いですか。

それではスライドショーのように、次から次へといろんな場面がくり広げられます。

そしてBGMはもちろんユーミン

でも時には、小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」へとかわったり

KANの「愛は勝つ」だったり、でもまたユーミンだったり・・・。

あの頃は若かったし、いろいろあったなあとにやけていると、スラドショーは16年前へと続きました。

16年前島根に帰って来て、再び福祉施設で働きました。

そしてその頃を思い出した時、スライドショーのBGMがなくなりました。

それでもはじめはユーミンの曲がかすかに聴こえたのですが、だんだん小さくなります。

そして、はっと思い出したのです。私にとって今までで一番大切な曲を。

その曲は、島倉千代子さんの「からたち日記」です。

このブログを見ているみなさんの中でこの曲を知っている人は少ないかもしれませんね。

この曲は私にとって、単なる思い出のBGMだけでありません。

おおげさ、いえいえおおげさじゃなく、私の人生に大きな影響を与え、たいせつなことを教えてくれました。

教えてくれたと言っても、「からたち日記」の歌詞の内容ではありませんよ。

楽しいことも、辛いことも、うれしいことも、悲しいこともいろんなたいせつなことを教えてもらいました。

大事な大事な「心の中の思い出の曲」。

最近までちょっと忘れかけていました。

この曲を思い出すと、「しゃんと生きていますか? 毎日楽しく生きていますか?」

と問われているような気になります。

偶然聴いた徳永英明さんのアルバムが、たいせつなことを忘れかけていることに気づかしてくれました。

「時代」も「卒業写真」もおなじ曲なのに今聴くと、しみじみ感があります。

これからは、時々 

「♫こころで すーきと さーけんでも・・・」と口ずさみたいと思います。

                                         岩田

ちなみに、この曲はカラオケに行っても、よほどのことがないかぎり唄ったことがありませーん。