これからの人生・・・

 交友関係の狭い中で、自分と同い年の木工作家の友人がいる。彼は高校を卒業した後

東北へ木工の修行に行き帰郷して自分の工房を開いている。

ちょうどその時期が作業所づくりとの時期と重なり、何か一緒にできないか・・、

と活動をはじめるきっかけになった。

 その後、彼は代表作といえる物も作り上げ、精力的に活動している。

自分が仕事を辞めるたびに訪ね、近況を話すと、呆れられたり、羨ましがられたり、

でも山田さんは福祉の仕事しかできないんでしょ!と断言。それに反論しかけると、

やればいいがね・・・と。

 そんな彼が先日物産館で椅子と額縁の展示販売をしていて一年ぶりに出会った。

その作品も個性的な作品が多く、どの作品にも目が留まる。お茶に行こうと言うことになり、

それぞれ家族の事や仕事の話をした。そのときの会話・・

『そろそろ、仕事を辞めて自分の好きな事をしたくなった』

『やってるでしょ、今でも充分に』

『もう先が無いと思うと焦りが出てくるよ』

『50歳になるまでは4年間ぐらいそんな事考えていたけど、

今はあと働けるのは20年しかないのだから、出きることを楽しみながらやろうと思うようになったよ』

『もう20年なんだからさー、やりたいようにやっていけばいいさ』

子育てが終わった彼は、自分の人生に前向きに挑んでいる。

                        後ろ向きな山田