こんなのはどうでしょう・・・

 6月のお休みの日の夕方、女性作家の『つくる』という本をパラパラとめくって見てました。

すると粘土で女性のふくよかな体のオブジェがつくってあって、それを見たとき

これだ!と突然創作意欲(?)が沸いてきました。以前鏡の縁を作った残りの桜の板が

残っていて、何にしたらいいのかずっと思案していました。別に急いで使わなくてもいいのに

おじさんは後がないと思うとせっかちになってしまいます。

 すぐに桜の板を取り出し糸鋸で形に切り、彫刻刀(電動)でふくよかな体の凹凸を彫ってみました。

電動の彫刻刀のいいところは、力を入れなくても彫れていくところです。

平面だった板がおもしろいように凹凸ができていきます。取りかかってから2時間ぐらいで3つの

オブジェを彫り終えました。この間は本当に至福の時でした。

 以前から棟方志功の版画が大好きで展示会があると見にいってました。今回のオブジェも

棟方志功の版画の中の女性を思わせるところがあって(自分で思いこんでいますが)

大好きになりました。

おおよその形が出来上がってきたのですが、いつもだとここで一気に仕上げてしまうのですが、

今回は磨きの作業とオイルフィニッシュに時間をかけ、どんなふうに仕上げていくか楽しみました。

そして、板に取り付けるのも少し浮かせてとりつけ、自分的には満足しています。

(ちなみに、台にしている耳付き板は薪になる運命だった松の板を、

  何かに使えるんじゃないかと貰ってきてたものです。)

  はじめてつくったものですがいかがでしょうか・・・。

                             山田