ブログ初登場の安部です。
最近の心に残った活動について。
先月、「電車に乗ろう」という活動計画のもと、
ある利用者の方と僕と2人で乃木駅から揖屋駅まで電車に乗りました。
その利用者の方は自分が意としない時には座り込んでしまう事もあり、
僕は少し不安を抱えてその日を迎えました。
当日、クッキー工房に車を停め乃木駅まで歩いて行きましたが、
スムーズに駅に到着しホッとしました。
その後、しばらくホームで電車を待ちましたが、特に不安そうな様子はなく、
笑顔で僕の腕を噛んだり、足を踏んだり(彼にとってのコミュニケーションだと思います)していました。
しかし、いざ電車が到着し乗車するとなると座り込んでしまう彼。
「ああ、駄目だったか…」と一瞬頭をよぎりましたが、
駅員さんの協力もありなんとか電車に乗れました。
車内では一変、座席に座って景色を眺めながら
時々確認するように僕の顔を見ながらとても笑顔。揖屋駅で降りる時はとてもスムーズでした。
その後もとても表情良く電車やバスを指差したり、
歩いている姿を見て素直に「ああ良かったな」と思いました。
久しぶりに彼の声も聞けました。
目線が上からかもしれませんが、この日の経験は彼にとって
きっと良い経験になったと思います。
電車に乗るという単純な事ですが、彼にとっては大きな冒険だったはず。
僕は彼の背中を押しただけですが、そんな場面を支援できた事は大変嬉しく思うし、
彼にはもっともっと色々な経験を積んでいってほしいと思っています。
そして僕自身もこれから色々な経験を通してもっともっと成長していきたいです。
経験というものは何にも代え難い財産だと思っているからです。