完売

ポレポレにて。

お昼すぎ。県庁での販売からかえってきたスタッフに、

「あれ?今日は(販売の終わりに)こだまによらなかったの?」

とたずねると、

「はい。お腹がすいたんで」

と応えたので、少々がっかりした。

(残ったおにぎりやお弁当はどうするんだよ~)

と心の中で思った。


すかさず、

「今日(の売れ行き)はどうだったの?」

と聞くと、

「それが、おにぎりも弁当も全部うれたんですよ!」

「やきいももすぐに売れましたよ。」

と報告が。


「え?ほんと!?」「すごい!」「初の完売やったー!」

と利用者、職員一同に手をたたいて喜んだ。

戻ってきた利用者にもみんなで激励する。

その利用者もとっても満足そうだった。


毎回売れ残ったものをどうするかで悩まされ、

こだまに行って職員に声をかけるのがお約束になっていた。

そんな中、どうやったら売れるか、

通りすがりのお客さんの目をひくか、

いろいろ工夫をしはじめたところだった。

県庁では毎回かってくださる職員さんの顔もずいぶん覚えてきた。

いつも同じクッキーを切らさないよう用意しておこうと話もした。

県の指導監査でお世話になった方。

販売の申請から手続きにいたるまでお世話になった方。

今は他の部署のようだ。

いぜんクッキーを食べたことのあるファンの職員さんもいる。

私たちを知っててよく買いにきてくださる方もいる。


販売をはじめて数ヶ月。徐々に実ってきた。

でも、もっとアイデアをださねば。

もっと利用者がいきいき販売に携わるためには・・・。

工夫がもっともっと必要だ。

あらたなアイデアを取りいれ、成功したら

またその時に、みんなで一緒に喜びたい。

川上