よそいき

今日の午前中は「梢庵」という宍道湖沿いにあるカフェへ行き、利用者さんとケーキを食べました。

みんな「美味しい」と言わんばかりの笑顔でペロリと完食されました。


僕と一緒に食べた利用者さんも、美味しいと言いながらケーキセットをあっという間に完食されました。

その後の昼食も、ケーキセットを食べた影響か、完食とはいきませんでしたが7割以上は食べました。


実のところこの利用者さんは、保護者さんの話によると、家では食べないものでも他の場所では食べるといういわゆる「よそいき仕様」があるとのことです(ケーキも家では食べないそうです)。

要は、相手に気を遣っていたり、背伸びをしている部分があるということになります。

人間だれしもそういう部分があるとはいえ、利用者さんに気を遣ってもらうことは、何だか申し訳ないと始めのうちは思っていました。本当は食べたくないものでも気を遣って食べてくれているのではないだろうかと。

しかし、美味しいという言葉がでている現実もあるので、そんな後ろ向きな考え方はやめました。


たとえ今は「よそいき」(気を遣う、背伸びをする)のすがたであったとしても、これをきっかけにして継続していくことで、「ありのまま」(自然体、その人らしい)のすがたに変えていくことが支援者の役割だと思います。

利用者さんのありのままが引き出せるように、日々精進を重ねたいと思います。


以上、ケーキの一口目を食べてもらえた瞬間の喜びをかみしめながら、眠りにつこうとしている八壁でした。