「コーヒータイム」
利用者さんたちは来所されてから何度か飲み物を飲まれる。そのタイミングは
基本的に私たちが配慮して勧めたり準備したりして飲んでいただいてる。
ある利用者さんはとても飲み物が好きで、特にコーヒーには目が無い。しかし、
ご家庭ではカフェインの摂取を気にされているということお聞きしたので、
コーヒーの代替飲料として穀物コーヒー(コーヒーは含まれておらず、大麦等の
穀物からできている)に切り替えて飲んでいただいている。
その方は、コーヒーが飲みたくなると自ら作って飲まれるのだが、その一連の
動作をニコニコととても嬉しそうに行い、朝2回と午後2回ほど自らの決まった
タイミングで飲まれている。
私たちは利用者さんの飲食をはじめ体調管理に配慮しなければならない(その方
のコーヒータイムは成人が必要とする水分摂取量(体重×50ml-食物、代謝水
分1000ml)を満たすためにも必要なことである)。
その上で、利用者さんたちの「好きなもの」、「好きなこと」を大切にしていくこと
で利用者さんたちの気持ちを伴った活動につながり、また広がっていくように
感じている。
ちょっとしたことのように見える動作の中にも、さまざまな意味合いが含まれて
いることを認識して、利用者さんの「好きなこと」を安易に取りあげたり、邪魔を
してしまわないよう気をつけていきたいと思う。
山本