カードの大切さ。

例えば、我々が宇宙船で何億光年彼方の

見知らぬ場所へつれていかれたとしましょう。

言葉も分からない、見た事もない物、

目にとびこんでくるのは、初めてものばかり。

そんな状況でトイレに行きたい。ご飯がたべたい。寂しい。不安。

色々な感情がわき上がってきます。

そんな中、宇宙人が「&%$#$%#”#」

と意味分からない言葉で手を引っ張られ

連れて行かれそうになったら怖いですよね。

宇宙人側からしたらトイレに誘導しているつもりが、

我々からしたら何も伝わりません。

現在、ある利用者さんの支援にはいらせていただいています。

その方は行動障害を伴う自閉症の方です。

うまくいかないと物を破壊したり、

どこかに飛んで行ってしまいます。

しかし今はカードでコミュニケーションをとることができ

落ち着いて過ごす事ができています。

とてもうれしいことです。

そこで、カードでうごけるようになったから

カードをなくしていこうではありません。

カードがなくなるとまた初めと同じです。

カードをもっと上手に使用する方法を

伝えていかなければなりません。

そうすることによってもっと行動の幅がひろがったり

みんなでご飯を食べたり、どこかにいったり

どこでも我々と一緒の生活を送る事ができるのだと思います。

そのためには、みんなが同じカードの使いかた

をしなければなりません。

我々もいまから松江市にいきたいのに、

宇宙人が標識を大阪に変えられたら混乱します。だれも一緒です。我々は利用さんからみたら宇宙人です。

カードの使用方法を謝ると利用者さんを苦しめてしまいます。

一回きりの人生です。充実したものにしてもらえるように

勉強していかなといけないな~

橋本