高倉健研究 パート2

NHKのプロフェッショナルという番組をご存知だろうか?

それいゆの腹巻智子氏やSMAP等、あらゆる業界で活躍する本物のプロを取り上げた番組である。

社会現象にもなったプロジェクトXの後継者番組ということもありファンの方も多いと思う。

実はその番組になんとあの高倉健さんが出演したのである。

たしか9月の初旬に第2週にわたって放映されていたと思う。


81歳になる健さんがいったい僕たち視聴者に対して何を伝えてくれるのか?

興味津々で視聴した。

映画現場では序列関係なく全ての人に気遣い

ユーモアを常に忘れず、人懐こい表情をめいいっぱい見せてくれる。

世間で言われてきた寡黙で不器用な印象とはほど遠い素顔に写った。

にもかかわらず。彼は主演映画の撮影が終わった直後にはしばらくの間身を潜め

公の場にはあらわれなくなる。

まるで自ら孤独を好んでいるかのように・・・。


しかし、本当の理由は別のところにあるような気がする。

俳優としての使命感であり、プロ意識なのではないかと・・・・。


また、そう思う理由の一つに彼の交友関係がヒントとなる。

ビートたけし、99の岡村等、シャイで純粋で不器用な人間を好み、交流をつづけている。

多分、彼らのような世の中を器用に生きられずに

優しすぎるがために過度な負担を背負い苦しんでいる人をみるとほっとけない性分なのだと思う。

いわゆる義理人情の厚い人情家なのだと思う。


本当は誰よりも人が大好きで、誰よりも寂しがりやな人。そう僕には思えた。


近年、健さんの下からも大切な大切な多くの仲間たちがこの世を去っている。

そのような悲しい状況の中で僕たち多くのファンに対して

自分のメッセージを元気なうちに伝えたかったのかもしれない。


健さんには今後も大切な人生におけるメッセージを

世界の若者に対して伝えていってほしい。

                           渡部